個人投資の収益性を考える

今回ここで考えていきたいのは“個人投資における収益性”についてです。

投資は、将来に向けて“資産を増やすため”に行うもの。
だからこそ多くの人が投資で最も重視するのが、この“収益性(どれだけの資本を元手に、どれだけの利益を出せているか)”です。

何といっても限られた投資資金を効果的に使って高いリターンを得るのが投資の理想。
収益性が高いほど“効率よく稼げている”という意味ですから、投資家たちは何とかこの収益性を高めようとアレコレ工夫を凝らすわけです。

おそらく皆さんの中にも「少ない元手でより大きく稼ぐこと(収益性アップ)」を日々の投資の最重要課題にしている方が多いことでしょう。

でも、ちょっと待った!
投資では、収益性を追い求めれば求めるほど良い結果に結びつく…とは限りませんよ!

というのも、小さな元手でより大きく稼ぐにはリスクの高い取引に挑む必要があり、結果的に高い収益性を求めるほど大きな損失リスクを抱えやすくなる傾向が指摘できるからです。

その最たる例がFXのレバレッジ取引。
レバレッジとは「用意した元手よりも大きな資金運用を可能にする仕組」のこと、仮に用意できた投資資金が少なくても、これを活用すれば大胆な取引で大きな利益を狙っていけると人気の仕組です。ただし、これは同時に…取引に失敗したときの損失額をも増加させるリスクを孕んだもの。レバレッジを高めて運用資金を増やし大きなリターンを狙えば、そのぶん損失リスクもまた一緒に大きくなってしまうのです。

つまり、よほど資金管理を徹底しない限り“収益性”の追求には危険が伴うということ。

投資では、稼ぎたいからと収益性ばかりを追い求めていると、むしろ大きな“損失リスク”を抱え、自らを窮地に追い込むことになってしまう危険があることを忘れてはいけません。

では、安定して投資を継続するにはどういったスタンスで投資に取組めばいいか…

一概には何とも言えませんが、確かなのは“収益性”を求めつつ“リスク対策”にも併せて取組むことがカギになるということ。
稼げるか損をするか…どちらに転ぶともわからないのが投資です。よって、安定的に利益を狙っていくには「利益率アップを狙うこととリスクに備えること」この両方に並行して取組むことが肝心! この点は、いずれの投資に対しても共通して言うことができるでしょう。

ただしこれを実践するのは難しい!
収益性と安全性のイイトコ取りが楽にできれば最高ですが、困ったことに「収益性を高めると安全性が下がり/安全性を求めると収益性が下がり」…これが投資の現実です。

とはいえ「収益性」と「安全性」のバランスをとることは工夫次第で十分に可能。

具体的な方法は色々と考えられますが、例えば…「投資資金を様々な金融商品(または複数の銘柄)に分散させ一極集中させない」また「早い段階(若いころ)から投資を始め、短期間で慌てて稼ぐのではなく時間をかけて利益を出していく計画を立てる」といったことが有益でしょう。

こうしたポイントを意識していけば「高いリスクをとった取引による損失/それに伴い投資資金が尽きてしまう事態」を避け、安定感のある継続投資で最終損益をプラスにもっていけるはず!

ぜひ、稼ぐことは大切ですが「単に収益のみを追い求めれば、高いリスクを負い投資に失敗するリスクも高まる」と心に刻み、冷静な取引を心がけていっていただきたいと思います。