“収益率”が高いほど良い投資?

投資をするなら、ぜひ覚えておきたい単語のひとつに「収益率」があります。

収益率とは、投資資金に対して一定期間でどれだけの収益が得られたかを示すもの。また「期待収益率」といって“運用を続けた先に得られる収益率(リターン)の見込み”を示すものもあります。

なお、この収益率が高いほど“効率よく資産を増やせている”という意味。
よって投資で収益率をあげられるのなら、それに越したことはありません。

さらに、この「収益率」は“株やFXの自動売買”においてもカギとなる単語。
自動売買(投資のプロが構築したプログラムから好きなものを選べば、後はコンピュータが組まれたプログラムに沿ってあなたに代わり24時間取引してくれる仕組)では、何といっても利用するプログラム(ストラテジー)選びが肝心! 利用する自動売買ツールを決めるときには、算出された各ブログラムの収益率を見比べて成績の良いものを選ぶのが基本です。

加えて、株など他の投資商品においても、期待できるリターン(収益率)が高いものほど、魅力があると言えるでしょう。

ただし実際のところ、投資では単に高い収益率を追い求めるだけではダメ。
それだけでは投資に成功できるとは限りません。

というのも、投資では次の3つ「収益性・安全性・流動性」を意識することが大事であり、この3つのバランスがとれていてこそ“良い”と考えられているからです(収益性は期待されるリターン、安全性は元金保証、流動性は換金のしやすさなどを指す)。

ただ、この3要素は“どれか1つを求めれば別のものが犠牲になる”関係性にあるもの。
従って(1つの要素を極端に追い求めると3つのバランスに歪みが生じるわけで…)高いリターンを望み「収益性」という1点を追求すれば、安全性が低下、ひいては損失リスクを高めてしまう危険が指摘できます。

だからこそ、収益性の高さだけを重視して投資を進めるのはNG!
バランスを考えていく必要があるのです。

とはいったものの、1つで先の3要素を全て完璧に兼ね備えた投資商品など存在しないため、投資商品選びでは、常に「ある要素を選び・別の要素を犠牲に」しなくてはなりません。

バランスのとれた投資の実践は非常に困難だということです。
しかし、工夫次第で自らの投資バランスをより良い状態に持っていくことは可能。

具体的には……
「株は高い収益性が期待できる一方、相場の変動が極めて大きく安全性は低い」、「不動産投資は、うまくすれば安定的なリターンの期待ができるものの流動性リスクが非常に高い」など、各投資商品にはそれぞれ異なる利点とリスクがありますから、その特徴を活かし、ある投資で損をしても別の投資でカバーできるよう、異なるメリットを備えた(リスクの方向性が異なる)投資商品・銘柄を組み合わせて分散投資をしていくなどするのがオススメです。

収益性をアップさせていくことは大事!
ですが、そこだけに意識を集中させてしまうのは危険。
より重要なのは、自らの投資のバランスを見て「収益性・安全性・流動性」どれかに偏り過ぎていないか確認しながら投資を進めることであり、各金融商品のメリット・デメリットを知って上手くリスクを割り振れるように分散投資するなど計画を立てていくことなのです。

ぜひ一度、投資の手をとめて自らの投資を振り返り、バランスのとれた投資ができているか見直してみましょう。
高い収益を求めればそれだけ高いリスクを背負うことにもなるのだという点を重々肝に銘じ“投資のバランスを意識”してみてくださいね!